2016-12-20

ケーキといふもの


ケーキといふもの。外では食べるし、家でもつくる。しかしわざわざ外へ買いに出かけ、あれこれ悩んで選び、家へ戻ってさあ食べよう、というステップをふむのは年にいちどあるかないか。いや2年にいちどくらいか。いやそれも嘘だ。よく考えてみるとフランスに来て最初の10年はいちどもなかった。そんなだから、家の中に、めったにない、小さなきらきらしたもの(註・ケーキのこと)がやってきた日には大変なさわぎになる。お茶は何にするか、とか、音楽はどうしよう、とか。とうぜん写真の記録も残しておく。家であることがすぐわかるよう、左利きのしつらえで。