2017-02-10

チャック・ベリーと心意六合拳



武術の練習は、浮き浮きした気分でいた方が身体の反応が良くなるので、そういった映像や音楽をかける。これまで一番多く見た動画はダントツでチャック・ベリー。この人の足腰はすばらしい。

と、こう書くと『拳児』の愛読者は百回頷いても頷き足りないはず。だってこの人のダック・ウォークは中国武術で最も威力がある(俗っぽくいえば「最強」の)二大拳法のうちの片方、心意六合拳の鶏行歩にそっくりだし。上のレコードなどは、微笑と手つきが如来の域に達しているし。




チャック・ベリーの歩行術は右足の膝を曲げ、左足を伸ばして、とんとんと前に進む。あるいは両膝を曲げ、足を地面につけたまま、すり足で前に進む。そしてあの内股。あれは身体の力をたくわえる蓄勁と呼ばれるポーズで、次の動作に起爆力を与える。原理が拳法とまったく同じだ。

この動作は子どもの頃にして大人に受けたものをステージで再現したらしいのだけど、集団的産物なのかそれとも個人的な思いつきなのかは調べてもわからなかった。ロック・ミュージシャンの生い立ちに詳しい方がいたらどうか教えてください。