2017-02-07

ラジカル・シンプリシティ。



ぽっかりと、頭に穴があいているところに親しみをおぼえる。

水を入れると、底から水が滲みでてしまうダメさも愛おしい。

乾燥させた花を、頭に挿してみたこともあるのだが、なにを挿しても間の抜けたふんいきになる。じぶんが花瓶であるということに気づいていないから。

わたしは花瓶ではないのですが、やはり頭に穴があいているようで、立春をすぎるとその穴から、ふん、ふん、と浮き足立った歌がきこえてくる。ハミングっぽい、シンプルな歌ばかりが。

歌うとは、無駄なものをとりのぞいてゆくこと。鳥のように。


冬の夢のおどろきはつるあけぼのに春のうつつのまづ見ゆるかな  九条良経