2017-03-22

無の手ざわり



砂浜にいると、なにもない空中に圧倒的ともいえるような物質感があってびっくりするけれど、あれは空中をつらぬく光のせいで〈無の存在〉が実感されるのだとおもうんです。

光の輝きは無をあぶりだす。そこにたしかに〈非在が在る〉ことをあらわにする。笑っちゃうくらい。泣けちゃうくらい。

そういう話をね、したいんです。


なきひとはひかりをとほしゐたりけりこのわたくしはひかりをかへす  小池純代