2017-04-22

緑のある本屋さん(1)



週刊俳句に創刊10周年を記念する作品を寄せています。タイトルは「そらなる庭に ピエロ・デラ・フランチェスカによせて」。桑の花ってまだ現実で見たことがないのですけど、あの姿で、どんな香りなんでしょう。桑の木のある庭がほしい。それにしても10年間いちども休まないって、リアルな週刊誌でもないことですよね。なんでそんなにうまくいっているのか(いちゃもんでは、ない)。

いきなり話は変わって、もしかすると見当違いのことを書くかもしれないんですが、本屋さんとおつきあいするようになって感じるのが、今の日本の本屋さんというのが植物とすごく親しいんだなってこと。15年くらい前はレンタルっぽい観葉植物とか、高価な鉢植えとか、いわゆる〈家具としての植物〉ばかりだったのに、最近は店内で犬を飼っているみたいな感じで、気心の知れた植物に囲まれている。



愛知大学の近所にあるMERCY'S books & postcardsも、窓に見える緑のカーテンや、中央に置かれた植物がたいそう寛いだ雰囲気(店内はカフェにもなっています)。そしてMERCY'Sの特別に素敵なところは、その店名からわかるように、本と絵葉書を一緒に売るといった発想。変な話、本を買うと、絵葉書も欲しくなりますよね。あれ、ほんとうに奇妙な現象です。新しい本を買うと期待や想像の羽がちぎれんばかりにはばたきだしますが、もしかすると想いをのせた絵葉書は一枚の羽の身代わりみたいなものなのかもしれません。

とにかく一見なんてことないこのアイデアを、コンセプトとして明確に意識している本屋さんはあまりないから、それだけでもMERCY'Sは斬新。近郊にお住まいの方は遊びにゆく価値アリです。