2017-05-20

ひとりでいるときは


今日はみんなで山へ遊びにゆく予定だったのに、やるべきことが生じてしまい、ひとり下界に残って働いています。

ところで日頃「みんな今頃どうしているのかなあ?」と思う時、きまって心の中で朗読を始めてしまう詩がわたしにはあって、それが王維のこれ。

独在異郷為異客 (独り異郷に在りて異客と為る)
毎逢佳節倍思親 (佳節に逢ふ毎にますます親を思ふ)
遥知兄弟登高処 (遥かに知る 兄弟高きに登るところ)
遍挿茱萸少一人 (遍く茱萸を挿して一人を少〔か〕くを)
もっとも中国語でうたう訳ではなく、目加田誠の訳を一部改変し、自分のレベルにまで下げて、
ひとり異郷の客となり
節句のたびにひとしおに
家族のことが思われる。
きっといまごろ兄弟は
みんなそろって山登り
茱萸をかざしている中に
わたし一人がいないのだ。
こんな風にうたうのが常です。とくに最後の「茱萸をかざしている中に/わたし一人がいないのだ」の部分、暗唱するたびにこの上なく新鮮で、いつも余裕ではっと胸を衝かれることができます。かれこれ20年くらい。