2018-06-04

連句興行とプチ・ニコラ


「オルガン」13号の連句興行、脇から表四句までの流れが素晴らしかったです。特に脇句と第三句。

紅梅はいま青鮫の兜太征く   石寒太
岬に列しおくる春風   浅沼璞
てのひらを並べてふたつ地がひらき   鴇田智哉
飛行船から振り子時計の   宮﨑莉々香

この脇句が、どうってことのない発句をとてもさりげなく支えているなあ、と。また第三句は脇句の底に眠るイメージとファンタスティックに映発している  まるで無意識を氷解させ、あふれる音楽に変えてゆくかのように。詩において、入り出しの音楽性が高いというのは美徳です。

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そういえば、このあいだ足を運んだ本祭りは『プチ・ニコラ』もたくさんありました。『プチ・ニコラ』はサンペの描く子どもが最高、内容も独創的、どれも古本で手に入る、ということで割ともっています。


対象年齢は5歳くらいから。フランス語も『星の王子さま』みたいに難しくないので、辞書なしでだいたいわかります。愛し抜く以外に向き合う方法を思いつかないくらい、手ばなしでキュートな本です。