土曜の朝、MacBook Airがテーブルの上でだるそうにしていた。2017年版。少し年のいった犬みたいにのんびりしていて、息も絶え絶え。一念発起してMontereyを入れてやったら、シャキッとした。なんだか嬉しそうに画面がくるくる回る。
税務の書類をキャビネットから引っ張り出す。数字をじっと睨む。電卓を叩く。頭を抱える。でも終わらせたらスッキリした。さらに自宅のファイルボックスに挑む。ざっくりと仕分けしてあった説明書、契約中のサービス、捨てられない紙類などを全部引っ張り出してファイリングをやり直し、ラベルを貼った。ついでに加湿器のフィルターを洗って干す。そして最後の大仕事、壁に10キロの鏡を取り付ける。釘を6本、トントンと打ってひっかける。大きな鏡がピシッと壁に収まり、自分の姿が映った。
ふうとひと息。外では風が木の枝を揺らしていたけれど、部屋の中は静かで心が澄んでいく。終わってみれば、心の不安が三割ほど減っていた。暮らしにまつわるあらゆる問題が全部片付いたら八割くらいは消えてしまう気がする。残りの二割はどうしても消えない部分だ。生きている限り、どうしたって抱えてしまう記憶の容量みたいなもの。
税務の書類をキャビネットから引っ張り出す。数字をじっと睨む。電卓を叩く。頭を抱える。でも終わらせたらスッキリした。さらに自宅のファイルボックスに挑む。ざっくりと仕分けしてあった説明書、契約中のサービス、捨てられない紙類などを全部引っ張り出してファイリングをやり直し、ラベルを貼った。ついでに加湿器のフィルターを洗って干す。そして最後の大仕事、壁に10キロの鏡を取り付ける。釘を6本、トントンと打ってひっかける。大きな鏡がピシッと壁に収まり、自分の姿が映った。
ふうとひと息。外では風が木の枝を揺らしていたけれど、部屋の中は静かで心が澄んでいく。終わってみれば、心の不安が三割ほど減っていた。暮らしにまつわるあらゆる問題が全部片付いたら八割くらいは消えてしまう気がする。残りの二割はどうしても消えない部分だ。生きている限り、どうしたって抱えてしまう記憶の容量みたいなもの。