2023-08-21

音楽千夜一夜とプリンキピア一般的注解(抄)





週刊俳句第852号の音楽千夜一夜にゲストで参加しています。紹介したのはエミール・ロンドニアンの「Missing Arrow」。さいきん知ったばかりのトリオです。PVの映像はストラスブールの街角。

それはそうと先日、原稿の整理をしていたら奇妙な詩が出てきたんですよ。ニュートン『プリンキピア』の「一般的注解」の翻案詞。いったい何を考えてこんなもの書いたんでしょうか。あまりにもアホらしいので載せちゃいます。長編詩なので一部だけ。恥ずかしくなったら消すかも。

プリンキピア一般的注解(抄)

延長は神のダンスフロア
持続は神のジャムセッション
主はここに そしてどこにもいる
なんだって経験してる そんなスタンス

変わらぬパワーで全域をカバー
スペース&タイムを超えてくフロウ
空間の隅にも、至高のプレゼンス
刹那の時さえ、不変のエレガンス

物体もメンバー入り でも神からの影響はゼロ
神は何も痛くない 物体も神の存在にビビらない
超アクション 超リラックス そうさ神はバリアフリー 
ぶっちぎり最強のスーパースター


2023-08-15

今日はこんなふうに読もう





告知が遅れてしまいましたが、女性誌『Precious』9月号のファッション大特集「愛すべきシャツに出会って秋が始まる」にエッセイを寄稿しています。俳人ならではの視点で、とのことだったので、その切り口からジョージア・オキーフを語ってみました。あと『すばる』連載中の空耳放浪記もあいかわらず続いております。今月号は、ハリネズミ師匠の指導の下、助動詞づかいの訓練をした話をお届けしております。

それはそうとですね、本を読んでいると、つくづく「わたしは遅読派だなあ」と思うんですよ。文章というのはリズムだから、理解するためにはテンポを外さず、それに乗っかっていく方が、ゆっくり読むよりも内容がつかまえやすいという話はたしか前にも書いたことがありますが、にもかかわらずゆっくり読むのは、言葉の並びや息づかいなんかを、好きな曲の数小節をリピートして聴くみたいに楽しみたいからなんですよね。つまり読書の醍醐味を、読み直すことに見出しているわけです。昨日はあんなふうに読んだから、今日はこんなふうに読もう。そうやって、読み方を、日によって変えてみる。スカーフの巻き方を、日によって変えるみたいに。

2023-08-08

ガロンヌ川と雲





ひさしぶりのトゥールーズ。ガロンヌ川を撮る。こんな大きな川だったんだな。小舟は兄弟なのだろうか。雲もわらわら集まって、みんなでどこかへ出かけるようだ。


こっちの写真は京都鴨川風味がある。丸いドームが東華菜館。で、細長いのが四条大橋なの。やはり雲は、みんなでどこかへ行くようだ。