2025-02-01

俳句日記の変容と500ページの試練





現在連載中の「俳句日記」が日記じゃなくなってきた。でもまあ、うん、そうなるような気はしていた。

もうね、その日に起こったことや思ったことを書こうってのがわたしにはどだい無理な話だったんですよ。「これは書ける」「これは書かないほうがいい」などといちいち考えるのがめんどくさい。また、そうやって考えているうちに「あれ?もしかして書くことなんてなくない?」といった心境にもなる。じゃあ「半分本当、半分嘘」の日記にすればいいかというとそれもなかなか骨が折れる。バランス感覚がいるし、下手すると自分でも何が本当で何が嘘かわからなくなる。そんなことを毎日やるのは正直しんどい。だったらどうするか。もう全部フィクションでいいんじゃないの。そうすれば書き溜めができるし、俳句を先につくって、それに話をくっつけることも可能だ。それに、そもそも連載に日録を綴ってしまったらこっちのブログはどうなるのか。そんなこんなで今の形になってきた。とはいえ、これだってどこまで続くかわからないけれど。

昨日のこと。エヴァン・ダーラの『失われたスクラップブック』を読み始めた。まだ冒頭をうろうろしてるだけで内容についてはさっぱりわからない。なにせ二段組で五百頁以上ある代物だ。分厚い。重たい。こんな本を最後まで読み切れるのか。正直なところ自信はまったくない。しかし、これは傑作なのだという。少なくとも、そういう噂が流れている。ならば読むしかない。