2017-05-15

「受賞者の言葉」余話



こちらに今年の田中裕明賞の各種コメントが出ています。

今回出したコメントでは、わたしを助けて下さった方全員にお礼を申し上げることができませんでした。なので、こちらに余話としてつづきを。

・福田若之さん。じっさいの作業にあたって誰に助けてほしいかと考えた時、まっさきに頭に浮かんだのが福田さんの名前でした。批判能力と率直さとの点から言って、彼以上の人はいないだろうと。それでふらんす堂との打ち合わせに同席をお願いし、また完全にメモ状態の恥ずかしい草案を2度見ていただきました。直接意見がききたくて、国際電話もかけたりして(真夜中にごめんね)。福田さんは吹き出さずに見てくださったんですけど、相当ひどい状態だったんです草案は。でも包み隠さず裸になったことで、俳句のことを初歩からご教示いただく機会に恵まれました。

・柳本々々さん。柳本さんにも草案を見ていただきました。神保町の喫茶店で本のタイトルが決まった瞬間のことは今も忘れません。

・関悦史さん。関さんにはメールで総体的なコメントを。一番むずかしかった第2部の構成が固まったのは関さんのお陰です。

・鴇田智哉さん。上の三人はですね、二年前に数時間ご一緒し、それなりに会話もした方々なんです。でも鴇田さんとは、ほんと、一度同じ空間にいたことがあるだけで、言葉を交わしたことがなかった。それなのに昨年東京に滞在した折、とある飲み会でそっと彼に近づいて「あの。おそれいりますが、わたしの俳句を読んでもらえませんか?」とお願いしたんですよ。いきなり。たぶん相当びっくりしたんではないでしょうか。ええ。でも願い叶って句の添削(というのかな?)を体験することができました。凄くどきどきしますね、あれ。うーんよかった(←思い出して、じーんとしている)。ついでに帯も書いてくださいって言ってみたら、OKもらっちゃった。なんでも言ってみるものです。

以上です。ありがとうございました。