2023-09-20

毎朝うろこ雲を見上げている





とうとう夏が終わってしまい、悲しくてしかたがない。時間が巻き戻せないかなって思ってしまう。

「時間を巻き戻す」というのもそうだけど、さいきん、生きてきて、自分の内側から初めて湧き上がってきた言葉というのがいくつかある。たとえば「神」という言葉。ちょっとまえ、ふと「どうして神様は人間を草食動物としてつくらなかったんだろう…!」と思い、思うやいなや自分の発想にたじろいだ。いったいどうしたのだろう。

先週から夫が出張で全州に出かけていて、写真がばんばん送られてくる。上もその一枚。街の風景は京都を連想させる。またハングルがおしゃれ。モダンデザイン的で。モダンすぎて宇宙語っぽく見えることすらある。

宇宙といえば、現在発売中の『すばる』に「ジャズ・フェスティバルと星」と題したエッセイが載っています。トリッピーかつスプーキーな演出を愛するハービー・ハンコックが舞台上の音という音をキッチュな天文現象に変えてしまったこの夏のジャズ・フェスティバルの話から、国立天文台ハワイ観測所の台長だった海部宣男の著書『天文歳時記』へと移行して、とても素敵なハワイの叙事詩に触れました。