えっと、たしかスピノザが、
「人は決して苦しみから逃れることはできない。だが『なぜ自分はこんなに苦しいのだろう?』と考えているときだけは、当の苦しみを忘れることができる」
と言っているのですけど(スピノザじゃなかったかも。違っても怒らないでください)、これは本当にそう。
自分は若いころ、ちょっと病弱っぽくて、一度ならず地元をはなれて東京で入院生活を送っていたんです。それで17歳の新年も、ひとりさみしく新宿の病院の個室で迎えまして、
「あれ、もしかして今日で17歳?」
と、我に返ったことがあります(わたし、お正月生まれなのです)。で、そのとき、
「セブンティーンって、人生で向かうところ敵なしの年齢のはずなのに、まさかこんな絶望的な状態でその日を迎えるとは。やばい。ぜったいに完治しないと…」
と病院からの脱出を固く決意したのですが、思えばそのころが一番哲学書を読んだ時期でした。
考えることだけが、現実から解放されるモルヒネだったんですね。
ところで、なにゆえこんなことを書いているのかというと、下のツイートを見て、ああ、カフカ本人の小説もモルヒネ度が高いよなあ、と思ったから。この人の小説って何が書かれているのかよくわからないですけど、でも〈哲学する〉ための鉱脈にあふれている。
ついでに言えば、ブローティガンの小説もわからない。そしてやっぱり、その〈わからなさ〉の中に〈哲学する〉ための砂金が眠っている。この人に関してわかるのはその孤独と、孤独に打ち克つために想像の羽を思いきり広げようとする、いまにも壊れそうであぶなっかしい魂だけ。
…もう書くことなくなっちゃった。
言いたかったのは、想像力は、人が自由になれるただひとつの武器だよねってこと。ラヴ&ピース!
「人は決して苦しみから逃れることはできない。だが『なぜ自分はこんなに苦しいのだろう?』と考えているときだけは、当の苦しみを忘れることができる」
と言っているのですけど(スピノザじゃなかったかも。違っても怒らないでください)、これは本当にそう。
自分は若いころ、ちょっと病弱っぽくて、一度ならず地元をはなれて東京で入院生活を送っていたんです。それで17歳の新年も、ひとりさみしく新宿の病院の個室で迎えまして、
「あれ、もしかして今日で17歳?」
と、我に返ったことがあります(わたし、お正月生まれなのです)。で、そのとき、
「セブンティーンって、人生で向かうところ敵なしの年齢のはずなのに、まさかこんな絶望的な状態でその日を迎えるとは。やばい。ぜったいに完治しないと…」
と病院からの脱出を固く決意したのですが、思えばそのころが一番哲学書を読んだ時期でした。
考えることだけが、現実から解放されるモルヒネだったんですね。
ところで、なにゆえこんなことを書いているのかというと、下のツイートを見て、ああ、カフカ本人の小説もモルヒネ度が高いよなあ、と思ったから。この人の小説って何が書かれているのかよくわからないですけど、でも〈哲学する〉ための鉱脈にあふれている。
ついでに言えば、ブローティガンの小説もわからない。そしてやっぱり、その〈わからなさ〉の中に〈哲学する〉ための砂金が眠っている。この人に関してわかるのはその孤独と、孤独に打ち克つために想像の羽を思いきり広げようとする、いまにも壊れそうであぶなっかしい魂だけ。
…もう書くことなくなっちゃった。
言いたかったのは、想像力は、人が自由になれるただひとつの武器だよねってこと。ラヴ&ピース!
リツイートした問いかけに、もし私が答えるとしたら、『絶望図書館』の巻末に載せた、このカフカの言葉に尽きるなあ…。
— 頭木弘樹@新刊『絶望図書館』発売中! (@kafka_kashiragi) 2018年1月2日
他の人の意見も聞いてみたいところ。#文学を読んでも救われなかったあなたへ pic.twitter.com/SpMWz094tu