2019-05-26

鳥の呼びかわす風の中を



「漢詩のおいしい暮らし方」終了。あっと驚くくらいの声を出して、がっつり120%の力でやり抜きました。帰りは『カモメの日の読書』担当編集者のKさんと、中国現代文学の専門家Nさんとバーミヤンで中華を食べました。


当日のメニュー「海」より一品。

南洋諸島 大正天皇

南洋島嶼一帆通
散在千波万浪中
想見早春猶盛夏
鳥呼椰子緑陰風


南洋の島々 大正天皇

南洋の島々に 
船がゆくようになった。
方々に広がり
いくつもの波をこえて。

私は思いえがく
早春さえも常夏で
鳥の呼びかわす
椰子緑陰の風の中を。

この詩の明快さが南の島々に似つかわしい。あと「いっぱん/せんぱ/ばんろう/せいか」と音の組み合わせが楽しく、翻訳してみてもやはり旋律的で、とても耳がいいです。大正天皇の漢詩は1367首。歴代の帝の中で最も多く漢詩を作っています。