2021-02-17

阿部大樹『翻訳目錄』の作り方





自主隔離していると、いろんなところから、いろんなものが届く。ウーバーイーツの割引券とか、生の野菜とか、干物とか、蕎麦と真空パックの鰊とか、レトルトカレーとか、ダンボール1箱分の野菜ジュースとか。手作りのものある。りんごジャム、こんにゃくとキクラゲの炊いたん、ごぼうの近江牛巻き、などなど。今日は、いとこから文庫本が2冊届く。保坂和志はわたしがリクエストしたもの。重松清はいとこの見立て。籠城生活が楽しくなってくる。

去年の12月に「漢詩の型を旅する夜」という催しをした平井の本棚さんで、今月の20日、阿部大樹さんの『翻訳目錄』の読書会が開催される。阿部さんはH.S.サリヴァン『精神病理学私記』 の翻訳で2020年日本翻訳大賞を受賞しした精神科医。当日のプログラム(下記)が面白そうなので予約してみた。

ことばでないもの(うまれたばかりの赤ん坊は真白(たぶら) な紙(らさ)でもないのかもしれない)
ことばをさかのぼる(さかのぼるためのお作法とは)
ことばのうつりかわり(records記録 意味の乗り換え)
ことばがうまれるとき(Barometer はアメカゼヲ知ルだけでなくなった)
ことばがきえていくとき(社会から個人からきえる瞬間)
ことばをかきとめる( IMCOMPREHENSIBLE翻訳不能な)
翻訳はかなり多義的でそれだけに自由
翻訳家のやることと精神科医のやることの結びつき