2022-03-10

海とか、森茉莉とか、質問募集中とか。





手術は終わったものの、まだ日常がおぼつかなく体力増強に励んでいる。きのうも人気のない海岸をもくもくと歩いた。


先日のブログに「今度またスケザネさんとなにかやるかも」と書いたのですが、スケザネさんの司会で須藤岳史さんとの『なしのたわむれ』刊行記念対談をすることが決定しました。とても緊張しています。須藤さんと話すの初めてなんですよ。だいじょうぶかしら。ただでさえぼんやりした頭がいっそうぼんやりしている今日このごろなのに。そんなわけで現在、視聴者からの質問を募集しています。本と無関係のパーソナルな質問でもかまいません(なにしろ刊行前ですし)。募集場所はツイッターです。#なしのたわむれ刊行記念とハッシュタグをつけてツイートしてください。またこちらのコメント欄に書き込んでいただいても結構です。締め切りは3月26日午後9時。どうぞよろしくお願いいたします。


きのうは海に行く前に、一時間半ほど「空耳放浪記」の編集者Kさんとの打ち合わせがあった。Kさんが「連載していて何か困ったことはありませんか?」と優しくきいてくれるので、小学生みたいな初歩的な質問をいろいろした。そのあと、これまで生きていて一番感動した随筆はなにかといった世間話になり、わたしは森茉莉の名を上げた。森茉莉の何が素敵かって、文章の面白さは言うに及ばず、不安や苦悩や逡巡といった感情を見せないところがいい。書き手にとって文章とは生きる場所、つまり自由への闘争の現場だ。自由についてあれやこれやと書き綴るのではなく、実際に文章それ自体を自由へと解き放ってみせること。森茉莉の文章にはそういった志の高さがあり、決意があり、同志たちへの秘かなエールがある。