2022-08-01

時差ボケ日和 9





朝食は大三萬年堂HANAREのけーくしとろんとコーヒー。掃除洗濯をすませて午前中は句集の直しをする。午後2時に素粒社のKさんと神保町で待ち合わせ。本日は書店回りである。1店目は東京堂書店。太いペンがあったのでとても大きくサインを書く。2店目の丸善丸の内本店では、担当のSさんと『プリズナーNo.6』の話をしながらサイン本づくり。3店目はジュンク堂池袋本店。漢詩の本を刊行からずっと面出しで置いてくださっているとのことで恐縮しながらサインを書き、帰りはコメダ珈琲でアイスティーをのむ。

ところで『いつかたこぶねになる日』に出てくる話は実話なのか、それとも創作が混じっているのかと稀に質問されるのだけど、出来事についてはどれも実話である。最近も同じ質問をされたので実話ですよと答えたら、「え〜北方領土から教育実習生が来るんですか、ほんとに!」と驚かれてしまった。この手の話は面倒臭く考えればいくらでも面倒臭くなる。が、事実だけを語れば、私の通っていた高校には北方領土から教育実習生だけでなく留学生も来ていた。私自身は一緒のクラスになったことはないけれど、1991年に起こったソ連8月クーデターのときは留学生の子たちが「政権が変わったら、このままおうちに帰れなくなるかも…」と心配そうにテレビを見ている写真が地元の新聞に載っていたのを憶えている(その4ヶ月後にソ連は崩壊した)。