先月とある雑誌から連作の依頼があり、句の雰囲気をそろえないと、そろえないとと気にしつつ、結局そろわないままずっと放置していた最後の数句を、つい数日前『音数で引く俳句歳時記・春』を駆使して完成させた。サンキュー歳時記。本より配送料の方が高く、さらに関税にもめまいを覚えたけど、買ってよかった。役に立った。
ちなみにわたしは、いつも季語から発想するので「17音中の余った音数に合う季語をさがす」といった習慣が全くない。だがわたしの書き方だと、季語とそれ以外の部分とがしばしば即きすぎになるのが困りどころ。そんなときにひらくと、絶妙な離れ具合の季語と変換できそう。それから思ったのは、最後に季語をあしらう作句法というのは、自分の句を客観的に診断する訓練になるのではってこと。この本をめくるたび「季語を処方する薬師」の精神状態になる、というか。
告知しそびれていましたが、すばる4月号の「空耳放浪記」は「海へ向いてみんなスタートする」と題して片岡義男とハワイ自由律俳句について書いています。あと去年の春から連載を続けている季刊アンソロジスト、実はまだ雑誌を見たことがなかったんですよ。コロナがあったりウクライナ情勢があったりで。それが先日とうとうまとめて届いて、へえ、こういう雑誌だったのね、と新鮮な気分で午後のひとときを過ごしました。
ちなみにわたしは、いつも季語から発想するので「17音中の余った音数に合う季語をさがす」といった習慣が全くない。だがわたしの書き方だと、季語とそれ以外の部分とがしばしば即きすぎになるのが困りどころ。そんなときにひらくと、絶妙な離れ具合の季語と変換できそう。それから思ったのは、最後に季語をあしらう作句法というのは、自分の句を客観的に診断する訓練になるのではってこと。この本をめくるたび「季語を処方する薬師」の精神状態になる、というか。
告知しそびれていましたが、すばる4月号の「空耳放浪記」は「海へ向いてみんなスタートする」と題して片岡義男とハワイ自由律俳句について書いています。あと去年の春から連載を続けている季刊アンソロジスト、実はまだ雑誌を見たことがなかったんですよ。コロナがあったりウクライナ情勢があったりで。それが先日とうとうまとめて届いて、へえ、こういう雑誌だったのね、と新鮮な気分で午後のひとときを過ごしました。