2018-07-07

アントノフとゆかいな仲間たち





滑走路へ向かうAntonovに手を振るサボテン夫婦。右のピンクの飛行機はハンガリーのWizz Air。左のオレンジの飛行機はeasyJet。

今週号の週刊俳句に、第35回現代俳句新人賞受賞作に対する評「器に手を当てる 宮本佳世乃『ぽつねんと』における〈風景〉の構図」を寄稿しました。これ、もともとよその雑誌に書いた原稿なのですけれど、少々わかりにくかったので、今回の転載にあたり加筆・整理してあります。

内容については、俗に「オルガン調」と称される句風の特色の一つを杜甫の倒装法ならびに芭蕉の俳句と比較すること、そして宮本佳世乃が切れ字以外のどのような方法を使って一句の中に構造を生み出しているのか、といった2点に絞って書きました。

あ、あと「純粋経験」という言い回しが2度出てくるのですが、指している様態は別のものです。ひとつは直観が超越論的統覚に至る手前の〈感覚の束のもつれあう世界〉のことで、もうひとつは〈数学の世界〉のことになります。