日曜日。ハイクノミカタでお世話になっている堀切克洋さんがニースにいらしたので、海辺のカフェへ行く。カフェはすごい強風で、パラソルが倒れたり、椅子が飛んだり、していた。しかしながら天気は良かったので、めげずに一時間ほどのんびりする。堀切さんはすてきな雰囲気をまとった人だった。シャガール美術館行きのバス停でお別れし、帰宅して春の短句を整理する。 思考停止の輪のかざぐるま いつしか凧は夢を見てゐた こつそり花の種を蒔く星 ある晴れた日の水ぬるむ壺 そして古巣に残されし玉