2022-12-08

『花と夜盗』をめぐる12章





生存確認系個人誌『九重』3号が発売されています。今回は佐藤りえさんの誌上歌集『森の中』と、小津による『花と夜盗』制作ドキュメントの2本立てです。

私は〈『花と夜盗』をめぐる12章〉と題しまして、句集が出るまでの作業の行程について書きました。本を編むとなると、句を書く以外のあれこれをこなさないとなりません。これが想像していたよりも量が多く大変だったので、今回やったこと並びにその方法を、忘れてしまわないように整理した次第です。

構成は〈1.はじめに/2.ページ数/3.句数/4.本文デザイン/5.句をまとめる・ならべる/6.目次の構成/7.連作のタイトル/8.推敲/9.句集のタイトル/10.カバー/11.帯文/12.句集をつくることは〉の12章。

それはそうと句集をつくることの最大のメリットは何か。それは断捨離の効果があることです。散らかり放題だった抽斗の中がすっからかんになると、気分も明るくさっぱりします。

でね、すっからかんになると、一から出直せます。

すっからかんにならないと、人ってなかなか一から出直せません。

『花と夜盗』が完成したとき、洗いあがったような心でわたしは思いました。よし、次回作こそはがんばるぞって。そういうことですよ。