2017-01-07

親分肌と、フランス・ギャル。





老若男女と付き合いの良いおしゃべりをするには、世間の流行を知らなければならない。

ということで「パリ・マッチ」を毎週購読している。

この雑誌、購読する前は「有名な大衆グラフ紙だし、きっとばりっばりの保守系なんだろうな」と思っていたのだが、実際にひらいてみると紛争を扱ったルポルタージュが多いせいか、マグナム・フォトやら冷戦構造時代の香りなんかがして、想像していたコンサバとはまったく毛色がちがっていた。

ざっくばらんに言うと、パリ・マッチというのは親分肌の保守で、19世紀以降多くの難民を受け入れてなお崩壊しなかった「移民国家フランス」に絶大なる誇りをもっている。もちろんシリア難民の受け入れにも及び腰だったことはなく、いろいろな町での受け入れの取り組みを紹介したりしている。

「わがフランスはロシア革命のロシア人、オスマントルコ帝国で迫害されたアルメニア人、ファシズムで追われたイタリア人やドイツ人、スペイン内戦から逃れた人々など、他国で何かあるたびに毎回15万人から25万人にのぼる難民を受け入れてきたのだ。なにも恐れることはない。たとえシリアからの難民を受け入れても、わがフランスはかならずや持ち堪えてみせるだろう」と堂々と太文字で書く保守系雑誌というのは日本では考えられない。

と、そんな話をしようと思ったのではなくて、本題は写真中央の表紙。フランス・ギャルですよ、この女性。あまりに変わってなくて、びっくり。