豆本のぽっぺん堂から刊行された佐藤りえ間奏歌集「What I meant to say」はたいへん素晴らしい造本。繊細なのに頑丈で、がしがし読んでも平気です。著者撮影の写真も入っており、ひさびさに言うことなしの歌集でした。
収録歌も大人の味わいで、一粒一粒がほんのりと香り高い。
文字通りインテルメッツォ感覚溢れる、余裕ある作者の技芸。ページを繰りつつ身をまかせていると、とてもリラックスできます。
収録歌も大人の味わいで、一粒一粒がほんのりと香り高い。
今日忘れ明日忘れる船の名をホテイアオイに水澄むわけを
置いて来た石の丸さやなめらかさ語りあいつつもう沖合へ
ネルシャツを一枚減らす 虫食いの辞書を荷物に加えるため
佐藤りえ
文字通りインテルメッツォ感覚溢れる、余裕ある作者の技芸。ページを繰りつつ身をまかせていると、とてもリラックスできます。