11日の読売新聞夕刊[五七五七七]欄に連作を寄稿しています。1月の題は「星」だったので、めいっぱいキラキラさせました。
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知人が金のリボンを結んだ贈り物をくれる。なにゆえ?と思ったら、なんと10日は私の結婚記念日だった。ふと三島ゆかりさんの俳句自動生成ロボットを思い出し、人力で「記念日くん」的連作を書く。A面は阿呆っぽいのができた。B面は、うーん。
記念日の形をした10の小品
dix morceaux en forme d'anniversaire
face A
あやとりと鳥語で叫ぶ翁の日
忍び入る賊やマンションポエムの日
音盤(レコード)を抱きて越冬つばめの日
寒卵泣きたくなるでござるの日
上海は雪ぞショスタコヴィッチの日
face B
冬菫もしもここにの日の墓地に
なんとなう名にし負はばの鳥の日よ
熱燗やおなじみの日を籠もるべく
うたかたの日こそ寿げきりたんぽ
あさきゆめみしの日を嚙む海鼠かな