2019-12-12

何も知らないままに





遠い国から来た客人をクリスマス・マーケットにご案内する。

この日の晩ごはんはコルシカ島のソーセージ&生ハムセット、サヴォア地方のチーズフォンデュサンドイッチ、そしてホットシードル。屋台で立ったまま食べた。寒かった。この冬はかなりお酒を嗜んでいて、ここ1ヶ月で500mlくらい飲んでいる。ホットシードルはアルコール飲料じゃないよ、とは仰らないでください。たぶん1%くらいは含有されておりますゆえ。

話は変わって、わたしは俳句を始めてかれこれ6年になるのですが、まだ書店にある俳句雑誌を購入したことがないんですよね。自作も見ない。ゲラで確認しておしまいです。他のジャンルの作り手よりは少ないかもしれないけれど、こういうタイプの人間ってそこそこいると思います。

わたしの場合、なぜ読まないのかというと、シンプルに時間とお金がないのが理由。あと雑誌は俳句にまつわるいろんなことを特集しているから嫌、というのもあります。

雑誌をひらいて、作句の虎の巻みたいな文章がうっかり目に入ったりしたら大損です。よくわからないまま飛び込み、やりながら思考するのが快感なのに、せっかくの楽しみを奪われてしまうんですもの。

それから、俳句の道をとてもゆっくり歩きたいというのもあります(早足だと疲れちゃうから)。情報って、どうしても人の心を忙しくするでしょう? ゆっくり歩くことの邪魔になる。

人生に残されたいくばくかの時間。それをどうつかいたいのかを自問すると、俳句とはマニュアルなしに、相手の正体を何も知らないままに、ただ純粋に恋愛していたいと思うんです。