2020-06-23

ふわふわのはなし





昨日からシスター・ロゼッタ・サープが流行っている。

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LETTERS第14回に「ふわふわふうみ」というタイトルの手紙を書いたことがあるのですが、ついさっきこんなふわふわの歌があることを思い出しました。

傾城の玉子というも理(ことわ)りや二人寝巻のふわふわの関  冬之

腎情のもれぬやうにと今爰(ここ)に立てる玉子のふはふはの関  雪縁斎一好 

見ての通り色関係です。「傾城の玉子」はあるはずのないことのたとえで、「世に無き物は傾城の誠と玉子の四角」という言い回しから来ています。いっぽう一好の歌は腎虚にならないように強精剤として炒り卵を食べよう(玉子のふわふわは炒り卵のこと)という歌ですね。「ふわふわの関」は不破の関との掛詞です。