2023-12-17

文明の発見と夜の探求





アテネ初日の夜は持参したティザンを飲んで就寝。2日目の朝食はスーパーで買ったクリスマス・パン、イチゴヨーグルト、コーヒー。クリスマス・パンはシナモン風味のブリオッシュだったけれど、ギリシャ語の名前は未だに分からず。

ホテルを出て、繁華街、路地裏、観光地などを豪雨の中どこまでも歩く。アクロポリス博物館に入ると、クリュセレファンティノスの彫刻を大理石で模倣したアフロディーテの顔が宙に浮いていた。目の下に流れ出た色は青銅製の睫毛が酸化したものらしい。近くにいた学芸員に写真を撮っていいかとたずねたところ「いいですよ」とのことだったので撮影。


キクラデス博物館ではギリシャ最古の文明発祥地であるキクラデス諸島の、つるんと抽象的な、癖になる彫刻などを観る。その後、マケドニア王国にかんする特別展を観賞。夜はホテルのキッチンでファルファッレと鮭のパスタ、トマトスープ、ベビーリーフサラダとチーズを用意して食す。キッチンはこんな雰囲気。カウンターの奥に調理場がある。手前はラウンジとフィットネスジム&サウナのスペースにつながる。


アテネ3日目はアリストテレスの学園(リュケイオン遺跡)、ビザンチン博物館、そしてアクロポリスへ。アリストテレスの学園は遺構好きには面白い場所だ。アクロポリスのパルテノン神殿へのぼる途中、イロディオ・アッティコ音楽堂をのぞきこむ。


パルテノン神殿は圧倒された。これまで見てきた建築の中で最も個性的なものだった。そうか、こういう世界観なのか、いままでちっともわかっていなかった!と古代ギリシアに対する蒙が啓けた気持ち。


夜にはまた路地を歩いた。まるで未知の星に来たような感覚だった。かっこいいラーメン屋を見つけ、星野鉄郎のようにふらふらと入店し、担々麺と水餃子を注文した。


その後もまた路地を歩き、去年旅したコルカタの祭りに勝るとも劣らないネオンに驚かされた。