2023-12-22

ニコス・カザンザキスの墓へ





クレタ島、5日目。まだ食事がのどを通らず、蜂蜜入りのお茶でなんとかしのぎながらニコス・カザンザキスの墓へ向かう。カザンザキスは人間としてのキリストの苦悩を描いたことで、ギリシャ正教会から墓地への埋葬を拒否されたため、その墓はイラクリオンを囲む城壁となる6つの要塞のうちのひとつ、 マルティネンゴの砦の上にぽつんと立っている。十字架は丸太。質素ですがすがしい。砦の上からしばし周りを見回す。クレタ島は山がいい。


その後、空港に向かい、アテネに戻った。気管支炎になりかけていて、声も出ないので、待合室、飛行機、電車、そしてホテルの部屋でひたすら休む。