2021-03-08

番組出演、あれこれ。



春のヴァカンスが終わった。今日から人々は仕事に邁進するのだろうと思いきや、朝のニュースではもう夏のヴァカンスの話をしていて、頭をなぐられたような衝撃を受ける。

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【スケザネ図書館】スケザネ図書館に出演します。放送は3/13(土)21:00から。テーマは本にまつわるあれこれ(アーカイブ残ります)。自分の趣味を語るのは恥ずかしいので変化球を投げっぱなしでした。最後に詩歌の価値に関する話もしています。スケザネさんご本人については番組終了後に書く予定。

【平井の本棚読書会】昨年12月におこなった読書会の様子が公開されました(有料の会ゆえダイジェスト版の公開です)。自宅からの中継だったので始終リラックスしつつ、はじめて漢詩を読む方を対象に漢詩の探し方、訳し方、面白さなどについて語っています。『いつかたこぶねになる日』制作秘話の一面も。


【NHK俳句】3月7日放映分に出演。スタジオに人が多くて、ものすごく怯えてしまいました。しかも小澤實さんから「テレビの向こうには句会や結社に参加せずに一人で書いている人が大勢います。小津さんの存在はそうした人たちの励みになると思うんです」と言われ、恐縮まですることに。

またその一方で、人と話すってこんなにも発見があるんだな、と感動もしました。たとえば、わたしの犬にまつわるエピソードを小澤さんがマグリットの世界につなげたところは「たしかにそうかも」とびっくりしましたし、これは放映されなかったのですけれど、小澤さんに〈春や鳴る夜汽車シリングシリングと〉の制作過程について質問されて「シリングという昔のイギリス通貨が、汽車がしゅっしゅっぽっぽと走る際の『しゅっしゅ』の音と似てるなと思って騙し絵的に嵌め込んでみたんです。イギリスと汽車って相性もいいですし」云々と答えながら、ああ、この「騙し絵的」という発想がまさしくマグリット的じゃん!と再認しました。さらに〈夢殿やくらげの脚をくしけづる〉に関して、夢殿に棲むくらげという見立てが宮殿みたいな貝に棲むたこぶねと完全に相似形だったのが、今回はじめて悟った衝撃的事実です。あとはGAGの宮戸さんから「小津さんってピン芸人みたいですね。ピン芸人ってものすごく変わった人が多いんですよ」と言われたのも、ふわっと、新鮮でした。(*写真は小澤さんから頂戴したものです。)