2022-10-08

歌仙「ありのすさびの巻」



『なしのたわむれ』刊行記念歌仙「ありのすさびの巻」が満尾しました。今回は連衆が多かったので出番も少なく、気がついたらできていたという感じです。画像は羊我堂さん作。この本が往復書簡なので、歌仙絵、飛行機、フェルメール、扇、鳥、村上勉、たこぶね、楽器、水辺などなど手紙に登場するモチーフの切手を散りばめてくださいました。加えてニースとハーグと素粒社の消印まで! 羊我堂さんといえば篆刻ですが、こういったゴム印風のものも新鮮です。


冬泉さん曰く「ありのすさび」は『なしのたわむれ』という書名を見るとどうしても浮かんでくる古語とのことで発句に使ったそうです。わたし自身はこのタイトルを思いついたとき、頭のかたすみにも「ありのすさび」はなかったのですけれど。冬泉さんと話していると「積んでるエンジンがちがう!」っていつも思います。