来月6年ぶりの句集『花と夜盗』が刊行されます。数日中に各方面での予約がはじまるそうです。
タイトルの『花と夜盗』はかっこいいタイトルにしたくてずいぶん考え尽くしました。ひとくちに「かっこいい」といっても様々な方向性がありますが、わたしがイメージしていたのはサマセット・モームの『月と六ペンス』。小粋です。英語にするとThe Moon and Sixpence。はあ。あかんて。かっこよすぎて倒れそう。こういった方向で、なにかものすごいのないかしらとタイトル候補を見比べていたら、あるとき背後から家人が、
「あのさ『花と夜盗』って英語だとFlower and Burglarsだね」
とおっしゃった。Flower and Burglars。目で見ても、耳で聞いても、悪くない。てか、これしかない。これにしよう、ってことでこれになりました。
で、肝心のメニューですが、メインの俳句連作はかつて雑誌に発表したものもふくめて全編すっかりリニューアルしましたので、どなたさまもまっさらなきもちでお読みいただけるかと思います。またア・ラ・カルトとして連句・武玉川調の俳句・短歌・都々逸などもご用意しました。こちらも気の向くままにつまんでいただけますと幸いです。
表紙カバーは成原亜美さん。どうぞよろしくお願いいたします。
タイトルの『花と夜盗』はかっこいいタイトルにしたくてずいぶん考え尽くしました。ひとくちに「かっこいい」といっても様々な方向性がありますが、わたしがイメージしていたのはサマセット・モームの『月と六ペンス』。小粋です。英語にするとThe Moon and Sixpence。はあ。あかんて。かっこよすぎて倒れそう。こういった方向で、なにかものすごいのないかしらとタイトル候補を見比べていたら、あるとき背後から家人が、
「あのさ『花と夜盗』って英語だとFlower and Burglarsだね」
とおっしゃった。Flower and Burglars。目で見ても、耳で聞いても、悪くない。てか、これしかない。これにしよう、ってことでこれになりました。
で、肝心のメニューですが、メインの俳句連作はかつて雑誌に発表したものもふくめて全編すっかりリニューアルしましたので、どなたさまもまっさらなきもちでお読みいただけるかと思います。またア・ラ・カルトとして連句・武玉川調の俳句・短歌・都々逸などもご用意しました。こちらも気の向くままにつまんでいただけますと幸いです。
表紙カバーは成原亜美さん。どうぞよろしくお願いいたします。
【花と夜盗*目次】
一 四季の卵
春はまぼろし
駒鳥の隣人
ルネ・マグリット式
カフェとワイン
ポータブルな休日
狂風忍者伝
冬の落書き
花と夜盗
胸にフォークを
二 昔日の庭
陳商に贈る
貝殻集
今はなき少年のための
AQUA ALLEGORIA
研ぎし日のまま
サンチョ・パンサの枯野道
三 言葉と渚
水をわたる夜
夢擬的月花的(ゆめもどきてきつきはなてき)
白百合の船出
【近刊情報】
— 書肆侃侃房(しょしかんかんぼう) (@kankanbou_e) October 20, 2022
小津夜景『花と夜盗』
現世のカオスにひそむ言葉の華麗な万華鏡
────谷川俊太郎
『いつかたこぶねになる日』などエッセイでも活躍する俳人・小津夜景。田中裕明賞を受賞した『フラワーズ・カンフー』に続く6年ぶりの第二句集。https://t.co/Wjt450vNFd pic.twitter.com/wFGnor7S92