2022-11-26

なにが師匠をそうさせたか





へなちょこ拳法をつづけてかれこれ四半世紀になるが、ここへ来ていったい何が彼をそうさせたのか、急に師匠が剣術だの輪術だの、いろんな武器の使い方を教えてくれるようになった(これまでは棒術だけをやっていた)。ついにこのわたくしも、全てを伝授するに足る人物だと認められたのであろうか。

真意は謎のまま、昨夜も暖房のない薄汚れた道場で剣(に見立てた棒)をふりまわしていた。頭上すれすれを腕で舐めまわすかのように、くるりくるりと剣をまわすにつけ、脳裏にうかぶのはやはり往年のカンフー映画を彩った面々。蛍光灯の侘しい明かりが追憶を加速させる。

と、ここで最近のお知らせです。

(1)週刊俳句第814号に「川村秀憲、大塚凱著『AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか』を読みながら、秋の休日をすごした」を寄稿。
(2)素粒社noteに高遠弘美編『欧米の隅々 市河晴子紀行文集』の書評「理知と無心」を寄稿。
(3)セクトポクリット「歳時記のトリセツ」にてインタビュー。
(4)新作『花と夜盗』発売開始。