ふと「洋書の扉ってどんなレイアウトになってたかしら」と思い本棚をしらべる。中央揃えは胸のあたり、右揃えは高さいろいろ、左揃えはてっぺんに活字が配置されていた。うん、いろいろあるな、と思う。
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古屋翠渓『流転』の目次。
矢印の使い方がおもしろい。時間構成もざっくりとしていい。巻頭句はこれでした。
1941年に書かれた句は「垣をこぼるゝ花の我家で」に引用があります。1942年は移民局へ回され、大陸送りになった年。3月1日サンフランシスコ港、エンゼル島、3月5日ネバダ州、ユタ州、ロッキー山脈、中部地方、3月9日ウイスコンシン州、5月テネシー州、6月30日ルイジアナ州と流転したみたいです。
・流転……1941年(昭和16年)→ 1945年(昭和20年)
・戦後……1947年(昭和22年)→ 1957年(昭和32年)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・戦前……1941年(昭和16年)← 1926年(昭和元年)
・大正時代……1925年(大正14年)← 1912年(大正元年)
・附、明治時代
矢印の使い方がおもしろい。時間構成もざっくりとしていい。巻頭句はこれでした。
戦争になつたのかもう私を捕へに来た
1941年に書かれた句は「垣をこぼるゝ花の我家で」に引用があります。1942年は移民局へ回され、大陸送りになった年。3月1日サンフランシスコ港、エンゼル島、3月5日ネバダ州、ユタ州、ロッキー山脈、中部地方、3月9日ウイスコンシン州、5月テネシー州、6月30日ルイジアナ州と流転したみたいです。
護送車から見ても見ても家族は見えない
朝日へまつ白になつた洗濯を干す
雪の中自分の寝るベツドをかつぐ
雪につつまれた小屋の中で賛美歌をうたふ
木が芽をひらく小鳥が鳴く時は過ぎ行く
花の香おくりくる風のどこかへ移動とか
青葉の風の長い手紙をかく
囚われの身が奏でる楽器のない音楽にて
秋が一夜にもみぢしたガムの木に来た
はるばる送られて異郷の空の三つ星