2019-02-20

付句メモ





さいきん連句をしていたせいで(あと1句で満尾)、付句がいっぱい溜まったのでメモ。あとで俳句に作りかえられたらいいなと思って。

・異国(ことくに)のムーン・リバーを花筏
・運慶と快慶が詠む月と花
・ろくろ首月に照らされ花の宴
・いもうとの花を手向ける月の島
・こんなにもきらきら光る傘なのに
・スプーンを曲げ合ふうちに恋となり
・あしびきの長き休符にキスをして
・売血の死語よみがへる冬の街
・炊き出しの湯気立ちのぼる派遣村
・闇鍋とポセインチアの時間論
・泣く場所は布団と決めてゐる作家


・そして孔雀になる万華鏡
・マンホールにも霧の気配が
・陽だまりに在る梨のつぶてよ
・エンドロールはみぞれまじりの
・冬のシュバルツバルト轟く
・冬の時計は律法に触れ
・山のいびきがカタストロフに
・ラジオを消せば長い夜となり
・成層圏を鳴らすコスモス
・山宣死していまは蛍に