今日は病院の日。予約制なので、待合室にはわたし一人。暑いからか、ベランダにも椅子が出ていた。というわけでそこに座り、医者が呼びにくるまで待つ。
連句誌『みしみし』6号を読む。好きだったのはこのくだり。
褌の句、かっこいいですねえ。それからもうひとつ、一句で光を放っていたのがこちら。
なんて美しい付句なのでしょうか。すぐに大室ゆらぎさんの作品が読みたくなって、ぱらぱらとページをめくると、ありました。
すばらしい歌。出会えたことが嬉しかった。
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連句誌『みしみし』6号を読む。好きだったのはこのくだり。
憂国の志士つどひたる龍土軒 媚庵
切断される赤い鉄骨 桐子
飛び越えた火が褌に燃え移り 恵
褌の句、かっこいいですねえ。それからもうひとつ、一句で光を放っていたのがこちら。
半生は舟を持たないままに過ぎ ゆらぎ
なんて美しい付句なのでしょうか。すぐに大室ゆらぎさんの作品が読みたくなって、ぱらぱらとページをめくると、ありました。
禾のある落穂拾へば麦の粒溢れて爾余は風に攫はる
滝壺に視線を落とす身体よりずつと遠くに行ける視線を
墓山の崩れに細くたよりなく這ひまつはれる夏藤に花
大室ゆらぎ「鄙の夏」より
すばらしい歌。出会えたことが嬉しかった。