2020-10-26

香りのない香りの会



体調が戻らない。血が足りないせいで体が硬くなっている。体重計にのると、かつてない軽さに突入していた。うわあ、と怖くなって、いまこれを書きながら冷凍のフランボワーズと生チョコを食べている。とりあえず今日中に一キロ増えてほしい…。


日曜日はmadokaさんのzoom講演会「知られざる香道具の魅力」を視聴。とてもよかった。香道具が闇に浮かび上がりつつゆらめくさまは妖艶な花のようで、どんなに香りを探しても匂わないのが不思議でしょうがなかった。うっとり感動する心と、迷子になった心もとない感覚とが、じりじりせめぎあうというか。この「香りのない香りの会」には、目をとじてものを見るときのような真理が存在したと思う。次回はぜひリアル体験会に参加してみたい。

質疑応答は盛況だったので、ひとつしか質問しなかったけれど、本当は鼻煙壷について聞きたいことがあった。それからキリスト教の礼拝に用いる振り香炉は東洋にあったのかも聞いてみたかった。というのは李商隠の詩に「鎖を噛む蟇の香炉」というのが出てくるのだけれど、どうして鎖を噛んでいるのだろう、調べてもわからないよ、あ、もしかして上から吊ってるの…?と長らく疑問のままなのだ。