2018-06-14

変な日本語



今日わけあって2010年代の〈変な日本語〉がじーんと味わいぶかい音楽にはどんなのがあるだろう、と考えてみました。

この界隈というのは復古レトロ調をよそおった批評的な曲が多い。情報デスクVIRTUALの〈札幌コンテンポラリー〉とか。情報デスクVIRTUALのヴェクトロイドはヴェイパーウェイヴの草分け的存在ですが、このアルバムは女の子っぽさを感じさせるポップ・アートに仕上がっていて好き。星の数ほどある日本語の中から「札幌」が選ばれた偶然にも乾杯したい。


もっと最近ではHong Kong Expressとt e l e p a t h テレパシー能力者からなるユニット2814が出した〈新しい日の誕生/Birth of a New Day〉。ところどころ全角綴りになっているのはそれが正式表記だから。これ、イギリスの音楽みたいですが、曲名はすべて日本語です。


音空間に支配されることを少しでも拒むと身体に入ってこない曲。では批評性が強いのかというと、そんなこともなさそう。個人的には、いまいちでした。