2021-10-21

マルグリット・ユレの宇宙音階



昨日はインドの知人から額装されたインドの宗教画をいただいた。昼食は夫と一緒にこしらえ、午後は一人で桑木野幸司『記憶術全史』を寝ながら読む。

読書の合間、寝ながらスマホを眺めていて、先月訪れたル・アーヴルのサン=ジョセフ教会のステンドグラスがすごくSFっぽいな、と思う。ここは空襲で壊滅したル・アーヴルの復興のシンボルとして、1957年オーギュスト・ペレによって建てられた鉄筋コンクリート教会で、絵画的要素が一切なく、シンプルでモダンなデザインが心地いい(とくに布張りの椅子の座り心地が最高)。ステンドグラスを製作したのはマルグリット・ユレ。彼女曰く、音楽のように言葉を使わずに色と幾何学的な線を演奏するだけで宗教を解釈することを目指したとのこと。たしかに宇宙の音階を感じます。


ウィキによるとマルグリット・ユレはフランス・ガラス工芸の巨匠で、世界初の鉄筋コンクリート教会といわれる1923年のノートルダム・デュ・ランシー教会でもペレと一緒に仕事をしていた。近くまで行くことがあれば寄ってみたいな。(下の画像はWikimedia Commonsより)


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