2021-10-05

ド・ディオン=ブートン社製の三輪バイク



きのうは「締め切りがなくなって心の羽根がそよそよしてる」と日記に書いたあと『ロッキー』シリーズの練習シーンのつめあわせを鑑賞した。手にはグラス、ではなく、ダンベルを握りしめて。

『ロッキー』はもう何十回も見ているけれどいまだにストーリーがあやふやだ。映画でも本でも、大抵わたしは作品の意味を読むことなしに、ただその世界を眺めるか浴びるかしている。子供のころ世界とそうやってつきあっていたように。

そして寝て起きて今日は画像の整理をした。ジャン・ジエッタ(Jean Gilletta)の三輪バイクの写真を見つけたので、


なんとなく検索してみると、フランスのド・ディオン=ブートン社製のガソリン車と判明。同社は1883年設立の、世界で最初に自動車を製造した旧大手メーカーだ(この三輪バイクものちに四輪に改良された)。ガソリン車の前はスチーム車を造っていたらしい。この手のことを何ひとつ知らないわたしにはすごく新鮮な話である。モナコに自動車博物館があるので、ちょっと行ってみよう。

ジャン・ジエッタはルヴァンに生まれ、50年間にわたってコートダジュールの風景を撮り続け、その神話化に貢献した人物。ポストカード会社も設立したりと、ニースがリゾート地として成功したのは彼の功績だと言われている。下の自撮りは1900年撮影。