こちらのつづき。万葉歌から。 春日野に煙立つ見ゆをとめらし春野のうはぎ摘みて煮らしも 作者未詳 美味しそう! 春日野は今の奈良公園のあたり。うはぎは嫁菜のこと。春日野の煙を遠くから眺めつつ、あそこで女の子が嫁菜を摘んで煮ているのかなあと思うただそれだけの歌ですが、うきうきとした味と香りと恋しさが広がります。春オリジナルの、胸ふくらむあの感じが。 クレソンの束を空ごと贈られし 小津夜景
春日野に煙立つ見ゆをとめらし春野のうはぎ摘みて煮らしも 作者未詳
クレソンの束を空ごと贈られし 小津夜景