海外に住む日本人というのは選挙の時、各国の在外公館で期日前投票をするか、自分の名簿のある市区町村宛に郵便による不在者投票をするかのどちらかです(たぶん)。
ずいぶん前、在外選挙の投票用紙を記入して、日本のとある市町村の選挙管理委員会に郵送したら、こんな電話がかかってきました。
「もしもし。〇〇さんご本人ですか」
「そうです」
「こちらは日本の××市の選挙管理委員会です。在外選挙投票用紙が届いておりますが、これは投票するということでよろしいでしょうか」
「は? それ以外にどういう主張がありうるんですか」
「あ、はい。あと記入間違いなどは」
「投票用紙はあなたの手元にあるのに、どうやって私がそれを確認するんですか」
「そうですよね。お忙しいところ失礼しました」
実際のやり取りはもっと長かったのですが、わざわざ本人に電話してくるなんて気持ち悪くないですか。もしかしてこの人、いま内封筒の中身を眺めながら喋ってる?と疑うに値する行為。
選挙制度の問題を扱った本は多いけれど、在外者投票に関する言及というのは皆無なんですよね。それでふと同じ経験のある人っているのかなあと思って書いてみました。