抽斗堂no33は24色の色鉛筆。先月ボナール美術館で購入したばかり。
色鉛筆では白の佇まいが好き。でも黒もふしぎだ。黒は存在する色をすべて呑み込んでしまう。そんなものをほかと同列に「色」として扱っていいのだろうか。でもそれをいうなら白も白なりに変かもしれない。稲垣足穂は幼稚園にもいかないころ、姉の机に白の色鉛筆を発見して、これは何用につかうのだろうとふしぎに思ったそうだ。で、そのあと黒の色鉛筆を発見して、こんなの墨や鉛筆と同じじゃないか、なんでわざわざ色鉛筆に加えるのか意味がわからなかったとも書いている。