2019-11-21

李賀訳『ランボー詩集』




ことばの本屋Commorébiで、ほんやのほの店主伊川佐保子さんと、語学塾こもれびの塾長志村響さんの往復書簡がはじまっていました。第一回は、伊川さんから志村さんへのお手紙で、なんと「ライ麦畑いろはうた」というとてもユニークな趣向です。

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こちらで連鎖をやっていたので、ストーカーっぽく、喪字男さんの背後にぴったりつける

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都々逸からの脱線メモ。江戸時代の

沖の暗いのに白帆が見えるあれは紀の国みかん船

というかっぽれを、成島柳北が、

滄溟暗処白帆懸
知是載柑南紀船

と漢詩に訳していて、和語と漢語とでは、もうね、漢語の方がはるかに好きですわたしは。漢語といえばランボーの〈おお、季節よ、おお、城よ/無疵な魂がどこにある?〉を李賀訳で読んでみたかったな、そしたらランボーのこともっと好きになっただろうに、と思ったこともあった。想像しただけで膝が震えてきませんか? 李賀訳『ランボー詩集』だなんて。