以前、東京新聞のコラムに「住まいと庭に関する資料を漁るうちに、漢詩を読むようになった」と書いたことがあるのですが、建物に関する中国語を知るのは難しく、だいたい絵がついていないのでぼんやりとしかわからないんです。それで妹尾河童の本みたいにわくわく覗ける図解はないかしら……と思っていたころ見つけたのがレミ・タンの『中国古代の建物』。建物について技術面からまとめてあり、図鑑が好きな人向き。かれこれ15年くらい眺めています。以下は屋根にかんするパートより。
全体の図解。
960年から1234年当時の瓦および組物装飾の例。
瓦の装飾。
屋根の装飾。
写真もそこそこ載っています。
この本が漢詩を読むのに直接役立つということはないのですけれど、「漢詩の入り口はいろいろあるよ」の一例として、ふと思いついたので書いてみました。