2020-09-21

アドリアーン・クーネン『魚の本』その2



眺めれば眺めるほど素敵な魚類図鑑なので、あと何枚か部分画像をアップします(前回分はこちら)。

これを見ると『鯨の本』も欲しくなります。絵を知らない人の空間把握では全くないので、クーネンは漁師だったころから絵を嗜んでいたのでしょう。漁港スヘフェニンゲンの文化状況が偲ばれます。
貝殻はいつも夢のよう。ペン先で生み出す陰影に良い香りが籠もり、額装部分のまるみもこの人だけに波を彷彿させます。
いくら魚にくわしく、また絵が好きだったにしても、わずか数年でこれだけの精密な絵を描きためたのはすごい。
魚釣りの描写もありました。明日につづきます。