2016-08-10

愛しい本の条件*02





DOVERの科学書には表紙全体が手描きのものがいっぱいある。

なにやら深い意味がありそうな(だがその意味が皆目わからない)手描きの線の味わいというのは、自分にとって嬉しきものの範疇。

上は一人のデザイナーが長年担当してきたシリーズ。図がコンピューターのそれとは違って妙になごむ。色の乗りもどことなく柔らかい。とても素敵な(と私の頭の中では定まっている)老人が、自分のアトリエで効率よく作業している光景を想像すると、ふわふわした気分になる。

ネットで検索してみると、昔のヴァージョンは今より色彩がクール。


自宅にあるエンリコ・フェルミ『熱力学』は下の色に変わっている。ここまでくるとかわいすぎて何の本かわからないよ、と手に取るたびに思う。