よく知らない町の安宿のTVでぼんやり昔の映画を眺めるのって素敵だ。ましてやそれが深夜のB級映画だった日には、もはや放心のプールに沈んでゆくかのごとし、である。
今まで生きてきて一番感動した深夜のB級映画は、ストックホルムのビジネスホテルで見た『五福星』。TVをつけたらちょうどサモハン・キンポーと目があった。あの時は、うわっなんでここにいるの?と、世界の果てで朋友とばったり遭遇した気分だった。
ストックホルム&深夜のB級といえば Mitch Murder も外せない。時空の隙き間を埋めることだけを目的としたようなレトロシンセ・ミュージックと、どうみても二次創作にしか見えないプロモーション・ヴィデオとが織りなす彼の作品群は、1980年代の恥ずかしい急所をあっと声が出そうになるほどぶっすり突いてくる(frantic aerobicsなんて自分には少しも正視できない)。
高度大衆社会における脱文脈的な日常が、80年代の強烈な腐臭をふりまきつつ蘇生した、深夜のゾンビとしか言いようのない世界観。深夜の自室をエアポケットにするのにちょうどいい……と言いたいところなのだけれど、自室がないからそう都合良くいかないのよね。
今まで生きてきて一番感動した深夜のB級映画は、ストックホルムのビジネスホテルで見た『五福星』。TVをつけたらちょうどサモハン・キンポーと目があった。あの時は、うわっなんでここにいるの?と、世界の果てで朋友とばったり遭遇した気分だった。
ストックホルム&深夜のB級といえば Mitch Murder も外せない。時空の隙き間を埋めることだけを目的としたようなレトロシンセ・ミュージックと、どうみても二次創作にしか見えないプロモーション・ヴィデオとが織りなす彼の作品群は、1980年代の恥ずかしい急所をあっと声が出そうになるほどぶっすり突いてくる(frantic aerobicsなんて自分には少しも正視できない)。
高度大衆社会における脱文脈的な日常が、80年代の強烈な腐臭をふりまきつつ蘇生した、深夜のゾンビとしか言いようのない世界観。深夜の自室をエアポケットにするのにちょうどいい……と言いたいところなのだけれど、自室がないからそう都合良くいかないのよね。