2016-09-04

お知らせ2つ



・週刊俳句第486号に「B級ドリームランド的芳香」を寄稿しました。石原ユキオ氏の短歌連作「アーモンドバター」についてです。石原氏の短歌は下ごしらえ(語彙の吟味など)が入念なのに加えて、狂いのないリズム感による一首内での情報処理もみごとですよね。情景描写に関しても学ぶところが多いです。

・同じく週刊俳句第487号に「チューニングとプランニング」を寄稿しています。こちらは『オルガン』まるごとプロデュース号の記事。「オルガンという言葉から連想することならなんでもOK」という鷹揚なテーマだったので、雅楽とアルヴォ・ペルトの相違について書きました(俳句の話に、少しだけつなげています)。

俳誌『オルガン』には最近お世話になる機会がありました。5号では福田若之氏が「『THEATRUM MUNDI』再読」と題し、私の「blog-俳句空間」での連載と「出アバラヤ記」とを併せて解読して下さっています。20頁に及ぶ論考です。また6号では座談会「視覚詩」にゲストとしてお邪魔しました。

あと『オルガン』の公式ツイッターでこんなリンクを発見。この感想の締めに書かれていることは仰るとおり。あの座談会ではちょっとした思いつきから、コロケーションのみならず発言の組み立てなども浅田彰を意識しました。高円寺の和室でオルガンの方々と対面しながら、自分自身も「ノスタルジー感じてぐっと」きてしまいましたよ。