2016-09-15
ふくらむ肺を思うとき
窓ガラス越しに眺める音のない喧騒。うわずったように泳ぐカメラ。まばたくたびに切れ切れになるパレード。色褪せた空気人形。黄ばむ光。白ずむ空。
音楽というやわらかな空白。フィルムという闇に似たもの。記憶という浅い呼吸。
としまえん秋という短きものよ 長嶋有
次の投稿
前の投稿
ホーム